業界スコープ

取材カーのミッション・トランスファー・デフオイルの交換を行いました その3

前回は、抜き取り処置の方法を書きましたが、抜いたオイルを
それぞれに充填していきます。

オイルの補充
オイル注入
エンジンオイル注入
今回はオイルフィルターも交換しましたので、5W-30のエンジンオイルを
2.7リットル注入します。

トランスファーオイル注入
トランスファーオイル注入
注入する場所が車体の中央側になりますので、筆者オリジナルSST
(ロング)を使ってGL-5オイルを310cc注入します。
注入が終わりましたら、他のオイルが混入するのを防止するため、一旦、
パーツクリーナーでSST内部を洗浄しておきます。

ミッションオイル注入
ミッションオイル注入
筆者オリジナルSST(ロング)を使ってオイルGL-4を3リットル注入します。

注入が終わりましたら、エンジンオイルフィラーキャップを手で閉めた上で
トランスファーオイル+ミッションオイルのフィラーキャップに液体パッキンを
塗布した上でキャップを締めつけます。

デフオイルの交換

リアデフ
車両後部へもぐり込み、オイル受けを用意した上で写真にあります
10mmの六角ナット上下を外します。
このボルトですが、結構キツく閉められている場合が多いです。
ボルトをゆるめるには、正確に六角レンチをセットして、足でキック
すれば、大半はゆるみます。
ネジが緩んだことを確認しましたら、オイル受けを用意して、オイルを
抜いて下さい。
はずしたボルト下に黒い箇所がありますが、それはマグネットになって
おりますので、外したボルトをパーツクリーナーを用いて洗浄した上で
拭き取ります。
拭き取りが終わりましたら、下側のボルトを締めつけた上で筆者特製
SSTかピペットを用いて、GL-5オイル800ccをネジの下側に浸るまで
注入します。
一杯になりますと、あふれ出す場合がありますが、規定量が入っている
事を確認しましたら、上側のボルトを締めつけて完了です。
注意としましては、このボルトセットには
・液体パッキンを塗らない
・規定以上のトルクで締めつけない(蹴り一撃程度)


廃油
今回交換したオイルの廃油全てです。
量にして8リットル近くあります。


廃油は、ガソリンスタンドに引き取ってもらうか、筆者のようにシュレッダー
紙にしみこませるか、市販のオイル処理ボックスに入れて適切に処理を
行って下さい。

今回は、お盆前のロング記事でありましたが、思い切ってエンジンと駆動系の
オイルを全て交換しましたが、取材カーも来年で新車登録から13年を迎えようと
しておりますが、大きな修理が車検までの間に残っておりますので残りの半年の
間に修理を行う予定であります。
ですが、DIYの範囲でどこまで修理できるかについて今後とも挑戦する方針には
変わりないのは云うまでもありませんが、予算を立てて修理自体を楽しんでみる
事は車の事を知る面で良いのではと思います。
読者の皆様には、無理のない範囲で筆者同様にお楽しみ頂ければと
思っております。



戻る

2015/07/22(水) | トラック/自動車等 | トラックバック(0) | コメント(0)

取材カーのミッション・トランスファー・デフオイルの交換を行いました その2

今回はトランスミッション+トランスファー+リアデフのオイルを同時に交換する
ことになりましたが、オイル交換をするにあたって準備をしなければならない
ものがあります。
それは廃油処理の準備です。
この事は前回のオイル交換の記事でも書きましたが、用済みの廃油はむやみに
そこらへ捨ててはいけないこと(産業廃棄物)になっております。
そこで筆者は会社に無尽蔵にあるシュレッダーくずを利用しました。

MSシュレッダー2270 会社にある高性能シュレッダーMSシュレッダー2270

シュレッダーくず シュレッダーくず

このシュレッダーくずですが、業務用の高性能のマシンのくずのため、
編集部の家庭用シュレッダーより細かく裁断されますので、廃オイルの
吸い込みが非常に良いばかりでなく、オイルをしみこませることによって
真っ黒になりますのでセキュリティの向上と同時に廃品を使用するため、
お金もかからないだけでなく、単なる可燃ごみとして捨てられる(東京都の場合)
ことから筆者にしても、会社にしても一石二鳥というわけであります。

廃油処理の準備が終わりましたら、さっそく作業に取りかかることに
したいかと思います。

作業開始
ジャッキアップ 左右の前輪のジャッキアップ

Fタイヤ外し 左右の前輪タイヤ取り外し

エンジン
ボンネットを開けます。

ボンネットを開けましたら、エンジンオイルフィラーキャップをゆるめると同時に
トランスファーとミッションオイルのフィラーキャップをゆるめます。

フィラーボルト位置
画像をクリックすると、大きな画像でご覧頂けます。


キャップゆるめ具合
エンジンオイルフィラー

トランスファー注入口
トランスファーフィラー

このネジを回すには専用SSTの凸型13mmを右前輪側のサービスホールを
利用してゆるめますが、かなり汚れていますのでゆるめる前にブレーキ
クリーナー等で清掃しておいて下さい。

この場ではミッションオイルのフィラーをゆるめないで下さい。
ドレンを開けた時にオイルが一気出てきますのでご注意下さい。

この作業が終わったら、車の下にもぐり込んでオイル類とフィルターの
取り外しを行います。

ドレンボルト位置


オイル排出 
エンジンオイル


オイルフィルター取り外し後  オイルフィルター交換完了
エンジンオイル排出後にオイルフィルターを交換

トランスファードレン 
トランスファードレン
10mmの六角レンチとメガネレンチを引っかけて外します。


ミッションドレンボルト
ミッションドレン

左前輪側面側にある14mmの六角ボルトをSSTで外します。
この時油断をしますと、オイルが一気に吹き出し、周囲を汚してしまいます
のでご注意下さい。
フィラーボルトは抜き出しが完了後に、注入口周囲を清掃してから取り外して下さい。
※筆者も今回、この部分を失敗しております。


外したフィラーボルトドレンボルトをパーツクリーナー等で洗浄した後、
ドレン側の組み立てを行います(外した時の状態に戻す)

ドレンボルトパッキン交換完了
エンジンドレンボルトの銅ワッシャーを新品と交換

トランスファーフィラーキャップとトランスファードレンキャップ
ミッションフィラーキャップとミッションドレンキャップ

洗浄して組み付ける時にはドレン側から取り付け、必ず液体パッキングを
塗布して3~5分後にオイルを注入して下さい。

液体パッキン塗布 液体パッキン塗布2
液体パッキングをご覧の右の写真の通りにネジ側面に塗ります
使用液体パッキング剤 武蔵ホルトMH218

※但し、エンジンオイルフィラーキャップ+エンジンオイルドレンボルト
  リアデフフィラーボルト+リアデフドレンボルト
  に液体パッキングを塗布しないで下さい。(元々からの漏れ止め機能があります)



戻る 進む

2015/07/13(月) | トラック/自動車等 | トラックバック(0) | コメント(0)

取材カーのミッション・トランスファー・デフオイルの交換を行いました その1

最近、取材カーのギアの入りが悪く、運転がしづらい事が続いており、
走行距離も16万8000Kmを突破している状況から今回、エンジンオイル交換
併せてトランスミッション+トランスファー+リアデフオイル交換を行いました。
今回は話が長くなりますので、3話に分けてお伝えします。

MT.jpg ご覧の通り、編集部の取材カーは5速MT車です。

今回のオイル交換作業に先立っての事前準備としましてエンジンオイルの
交換と違い、複雑な箇所に手を入れるわけでありますので、
先立っての準備として車両の製造メーカーのお客様相談室にオイルの
注入箇所やドレンの位置などをFAXで教えて頂いた上で取扱い説明書において
必要なオイルの量等を事前学習した上で着手しました。

編集部の取材カーの仕様は
・ガソリン
・1800cc
・エンジンはQG18
・5速MT
・4WD
という事を拾い出した上で取扱い説明書にありますサービスデータから
必要なオイルを調べました。

必要オイル量
トランスミッションオイル GL-4 SEA 75W-90 3リットル
トランスファーオイル GL-5 SEA 80W-90 310cc
リアデフオイル GL-5 SEA 80W-90 0.8リットル

必要なものが分かったら、今度は必要なオイルの価格や仕様を調べて
みたところ、ミッションオイルはエンジンオイルより選択の自由度がなく、
数量の割合が極端な数だったりで、選択する上で筆者の頭を悩ました
のは事実ですが、最終的には以下の物を選択しました。

使用オイル
購入したオイルは以下の通りです。
左上のモービルの缶 エネオスファイン(エンジン用)
右上の緑の缶 農機用ギアオイル GL-4(ミッション用)
手前の丸缶 カストロールユニバーサルGL-5(トランスファー+リアデフ)

ギアオイルのGL規格についての詳しい説明はこちらへどうぞ

なぜ、今回ミッション用に農機用汎用GL-4規格オイルを用いたのかと言いますと、
指定されているGL-4規格のオイルの価格がGL-5クラスのオイルに比べて
非常に高価で数量等が極端で(純正品はいきなり20リットルのペール缶で2万円近くする)
扱いにくいことから探しに探した結果、入手が容易で安価な農機汎用を選択
しました。
そしてGL-5のオイルは指定された数量から足りませんので先日の記事で
冷凍覆面トラックに入れた余りのオイルが500ccありましたのでプラスして使う事に
しました。

そして、今回の作業のためには特殊な工具を準備したり、治具等の制作も
行いました。

工具とオリジナルSST 一般工具と自作工具

オリジナルSST
自作SST

この特殊工具は業界ではSSTと呼ばれる物ですが、自作SSTはオイルを
注入する場所が奥まった位置であり、通常のエンジンオイルを入れるのとは
違いますので、13mmのVP水道管とソケットとエルボとニップルを組み合わせて
筆者が制作しました。
このSSTの使い方ですが、先端のニップルをデフ等の穴に引っかけてエルボの
上にじょうごをセットし、オイルを注入します。
写真の短いL字型の工具はトラックのデフオイルを入れる際に制作して使いましたが、
今回は狭いエンジンルームで使いますのでロングの治具を制作しました。
しかし、じょうごがパイプの入り口に挿せませんでしたので、次回に向けて改良を
することにしますが、今回はL字と併せて使用しました。
写真にありますピペットはオイルを計量するためのものです。

KTC_SST.jpg
購入SST KTC社製

今回の作業を行うにあたって購入したSSTです。
手前の四角い工具は日産・スバルの車両整備専用のATC3013というSSTで
3種類セットですが、定価ベースで6,200円もする高額工具でしたが、ネット通販を
駆使して安く売っている店を見つけて購入しましたが、特殊工具ゆえに値引きも
少なく4,000円で入手しました。
このSSTの製造メーカーも国内ではKTC社がほぼ独占していると云っても過言では
なく、車両メーカーには汎用の一般的なボルトにして頂きたいと思ったのは事実です。
写真中央の工具は変換アダプターで、9.5角と12.7角を変換し、一般的なラチェット
でも工具が使用できるように変換するものです。
奥の棒状のレンチソケットは六角レンチの大型版です。
これらの工具だけでも3,000円を超え、SSTと合わせて総額で10,000円近くもし、
痛い出費でしたが、これらの工具がなければ先へ進みませんので購入することに
しました。


続く


2015/07/12(日) | トラック/自動車等 | トラックバック(0) | コメント(0)

 |  HOME  |